高配当株の代表的な銘柄である「武田薬品工業(4502)」を追加購入しましたので、紹介したいと思います。
ここ最近の株価下落で購入を検討している人も多いかと思いますので少しでも参考になればと思います。
銘柄紹介
- 業種:医薬品
- 株価(2021/10/8終値):3,199円
- 予想配当利回り:5.63%
- PER:20.1
- 自己資本比率:40.1%
- 一言メモ:日本最大の製薬会社、安定した配当実績が魅力
※2021年10月9日調べ
日本最大の製薬会社です。2019年にアイルランドの製薬会社シャイアー社を6兆2000億円で買収しています。買収により世界最大の市場である米国におけるプレゼンスが向上しました。2021年の統合報告書の財務実績には次のように記載されています。
タケダは、「常に患者さんを中心に考える」という価値観を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品企業です。さらに進化を加速せることにより、患者さん、株主の皆さま、そして社会全体に長期的な価値を提供していきます。シャイアー社の統合が完了し、消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤(免疫疾患)、オンコロジー、ニューロサイエンス(神経精神疾患)の5つの主要ビジネスエリアが成長を牽引し、グローバルな市場機会に対応する地理的拠点を有し、持続的な成功を可能にしています。
2021 統合報告書
EPS、配当金、配当性向の推移
EPS (円) | 一株配当 (円) | 配当性向 (%) | |
---|---|---|---|
2022(予) | 158.98 | 180 | 113 |
2021 | 240.72 | 180 | 75 |
2020 | 28.41 | 180 | 634 |
2019 | 140.61 | 180 | 128 |
2018 | 239.35 | 180 | 75 |
2017 | 147.15 | 180 | 122 |
2016 | 102.26 | 180 | 176 |
2015 | -185.37 | 180 | 赤字 |
2014 | 135.1 | 180 | 133 |
2013 | 188.16 | 180 | 96 |
2012 | 157.23 | 180 | 114 |
2011 | 313.89 | 180 | 57 |
2010 | 377.05 | 180 | 48 |
EPS、配当金は成長していませんし配当性向が常に高めなのは気になりますが、一株配当は一貫して180円で安定した配当実績になっています。増配の期待はできませんが安定した配当を重視する方には魅力的だと思います。
財務状況
営業CF、投資CF、フリーCFの推移に関して、グラフを張り間違えましたので訂正します。2019年の投資CF、フリーCFが大幅にマイナスとなっているのはシャイアー社買収に関連する費用の影響です。(2021/10/17訂正)自己資本比率が右肩下がりになっていて2019年に40%を切っているのは気になりますが、2021年に40%以上に復帰していますので財務に関して問題はなさそうです。
株価推移
ここ20年間の株価はおよそ3,000円~8,000円の間で推移しています。2021年10月8日の終値は3,199円ですので現在は安値圏になります。
決算(2022年3月期 第1四半期)
1Q | 2Q | 3Q | 通期 | |
業績進捗率(対会社予想経常利益) | 63.3% | |||
売上高(前年同期比) | 18.4%増 | |||
営業利益 (前年同期比) | 48.6%増 | |||
経常利益 (前年同期比) | 71.1%増 | |||
当期利益 (前年同期比) | 142.9%増 |
直近の四半期報告「2022年3月期 第1四半期」は好決算でした。ただし、10月6日に新薬開発に関してネガティブなニュース(安全性懸念による治験中断)が発表され、株価が大きく下落しています。
まとめ
「武田薬品工業(4502)」は日本最大の製薬会社であり、増配の期待はできないものの安定した配当が期待でき、財務状況に問題なく、無配になるリスクも低い銘柄だと思います。また、10月9日時点の株価は長期的に見て安値圏で推移しており、配当利回りは5%を超えています。高配当銘柄としてインカムゲインに期待してポートフォリオに組み入れることを検討してみてもよいのではないでしょうか。興味を持った方は企業のHPを確認することをお勧めします。
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訂正履歴
2021年10月17日 営業CF、投資CF、フリーCFのグラフ、記事の訂正。