安定性を重視する投資家に人気の、バンガード 米国増配株式 ETF(VIG)について紹介します。
私の保有している米国株のポートフォリオに組み入れている銘柄です。分配金の利回りはさほど高くありませんが、高いトータルリターンが期待でき、暴落時にも底堅い為、ポートフォリオの安定感を高める為に組み入れています。
- 10年以上連続増配の実績を持つ米国株に投資する連続増配ETF
- 右肩上がりの分配金推移を期待できる
- 高いトータルリターンが期待できる
- 資産運用会社はバンガード
- 下落局面に強い
10年以上連続増配の実績を持つ米国株に投資する連続増配ETF
米国の10年以上連続増配の実績を持つ企業に投資しているETFです。
構成銘柄(組入上位10銘柄)は下記になります。
ティッカー | 銘柄名 | セクター | 比率(%) |
---|---|---|---|
JPM | JPMORGAN CHASE & CO | 金融 | 3.90 |
JNJ | JOHNSON & JOHNSON | ヘルスケア | 3.80 |
MSFT | MICROSOFT CORP | 情報技術 | 3.80 |
WMT | WALMART INC | 生活必需品 | 3.40 |
UNH | UNITEDHEALTH GROUP INC | ヘルスケア | 3.10 |
V | VISA INC | 情報技術 | 3.10 |
PG | PROCTER & GAMBLE | 生活必需品 | 3.00 |
HD | HOME DEPOT INC | 一般消費財 | 2.90 |
CMCSA | COMCAST CORP | 消費者 サービス | 2.20 |
KO | COCA-COLA CO | 生活必需品 | 2.00 |
資産構成(上位9セクター)は下記になります。
セクター | 比率(%) |
---|---|
資本財 | 21.8 |
一般消費財 | 16.6 |
ヘルスケア | 15.4 |
金融 | 13.9 |
情報技術 | 13.0 |
生活必需品 | 10.3 |
公共事業 | 3.8 |
素材 | 3.0 |
通信 | 2.2 |
構成銘柄には有名な名門企業がずらりと並んでいます。コアセクターは「資本財、一般消費財、ヘルスケア」になっていてディフェンシブよりです。
右肩上がりの分配金推移を期待できる
過去5年間の年間分配金と増配率は下記になります。
年 | 年間分配金($) | 増配率(%) |
---|---|---|
2020 | 2.297 | 7.6 |
2019 | 2.134 | 4.7 |
2018 | 2.038 | 6.2 |
2017 | 1.919 | 5.1 |
2016 | 1.826 | 0.3 |
配当利回りはおおむね2.0%ほどの水準ですが、年間分配金は右肩上がりになっていますので将来の分配金に期待できます。
高いトータルリターンが期待できる
高いトータルリターンが期待できるファンドです。VIGの直近10年間のパフォーマンス推移は以下の通りです。
設定来のトータル・リターンは年利12.54%(税引き前)になり、設定日に100万円投資していたら、10年間でざっくり320万円になっている計算(配当金は再投資)になります。
※トータルリターンとは「配当金+値上がり益」のことです。
資産運用会社はバンガード
世界の資産運用会社ベスト3の1つ「バンガード」が運用している為、経費率が激安で保有コストは年間でたったの0.06%です。ちなみにあとの2つは「ブラックロック」と「ステートストリート」です。
下落局面に強い
リーマンショック時のパフォーマンスをVIGとS&P500で比較してみました。
VIG | S&P500 | |
---|---|---|
最大下落率 | 約-43% | 約-52% |
分配金の減少率 | 約-5% | 約-20% |
最大下落率、分配金の減少率ともにVIGの方が低く、底堅いことが分かります。
まとめ
VIGは高いトータルリターン、分配金の増配が期待でき、暴落時に底堅いETFだと思います。ポートフォリオの安定性を高める為に組み入れる銘柄候補のひとつになるのではないでしょうか。
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