高配当株投資家に人気の、iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF(HDV)について紹介します。
私の保有している米国株の中でもポートフォリオの軸になっている銘柄です。米国株で高配当銘柄を購入する際にいろいろと調べた結果、最終的に「HDV」と「SPYD」の2つを合わせるか、「VYM」を購入するかで悩みましたが、私としては、調整の効く「HDV」と「SPYD」の組合せが好みなのでこちらを選択しました。
- 米国の財務優良企業のうち配当利回りの高い約75銘柄に投資している高配当ETF
- 配当利回りが高く、右肩上がりの分配金推移を期待できる
- トータルリターンも期待できる
- 資産運用会社はブラックロック
- 「SPYD」、「VYM」と比較して低リスクで下落局面に強い
米国の財務優良企業のうち配当利回りの高い約75銘柄に投資している高配当ETF
米国の超優良企業の集まりであるS&P500のうち高配当で配当継続力があり財務が優良な企業約75銘柄に投資しているETFです。
構成銘柄(組入上位10銘柄)は下記になります。
ティッカー | 銘柄名 | セクター | 比率(%) |
---|---|---|---|
XOM | EXXON MOBIL CORP | エネルギー | 8.18 |
JPM | JPMORGAN CHASE & CO | 金融 | 6.73 |
JNJ | JOHNSON & JOHNSON | ヘルスケア | 6.68 |
VZ | VERIZON COMMUNICATIONS INC | 通信 | 6.43 |
CVX | CHEVRON CORP | エネルギー | 5.64 |
PG | PROCTER & GAMBLE | 生活必需品 | 5.19 |
MO | ALTRIA GROUP INC | 生活必需品 | 4.19 |
MRK | MERCK & CO INC | ヘルスケア | 4.07 |
KO | COCA-COLA | 生活必需品 | 4.02 |
CSCO | CISCO SYSTEMS INC | 情報技術 | 4.01 |
資産構成(上位10セクター)は下記になります。
セクター | 比率(%) |
---|---|
エネルギー | 17.67 |
ヘルスケア | 16.22 |
生活必需品 | 15.48 |
金融 | 13.86 |
情報技術 | 11.35 |
公益事業 | 8.13 |
通信 | 6.47 |
資本財・サービス | 5.54 |
一般消費財・サービス | 3.44 |
素材 | 1.26 |
コアセクターは「エネルギー、ヘルスケア、生活必需品」になっていて若干ディフェンシブよりです。同じく高配当ETFの「SPYD」のコアセクターは「金融、不動産、エネルギー」ですので、合わせると分散が効いて丁度いい感じになります。
配当利回りが高く、右肩上がりの分配金推移を期待できる
過去5年間の年間分配金と配当利回りは下記になります。
年 | 年末株価($) | 年間分配金($) | 利回り(%) |
---|---|---|---|
2020 | 87.20 | 3.568 | 4.09 |
2019 | 98.07 | 3.209 | 3.27 |
2018 | 84.38 | 3.095 | 3.67 |
2017 | 90.31 | 2.949 | 3.27 |
2016 | 82.25 | 2.700 | 3.28 |
配当利回りはおおむね3.3%~4.0%ほどの水準です。年間分配金も右肩上がりになっています。
トータルリターンも期待できる
配当金だけでなく株価の伸びも期待できるファンドです。HDVの設定来のパフォーマンス推移は以下の通りです。
設定来のトータル・リターンは年利10.31%になり、設定日に100万円投資していたら、10年間でざっくり270万円になっている計算(配当金は再投資)になります。
※トータルリターンとは「配当金+値上がり益」のことです。
資産運用会社はブラックロック
世界の資産運用会社ベスト3の1つ「ブラックロック」が運用している為、経費率が激安で保有コストは年間でたったの0.08%です。ちなみにあとの2つは「バンガード」と「ステートストリート」です。
「SPYD」、「VYM」と比較して低リスクで下落局面に強い
HDVと同じく、高配当ETFである「SPYD」と「VYM」について大幅な下落のあった2020年までの年間分配金と増配率について比較しました。
年 | HDV 年間分配金($) (増配率) | VYM 年間分配金($) (増配率) | SPYD 年間分配金($) (増配率) |
---|---|---|---|
2020 | 3.568 (+11.2%) | 2.906 (+2.3%) | 1.632 (-6.5%) |
2019 | 3.209 (+3.7%) | 2.842 (+7.3%) | 1.746 (+7.9%) |
2018 | 3.095 (+4.9%) | 2.649 (+10.3%) | 1.619 (+13.8%) |
2017 | 2.949 | 2.401 | 1.422 |
HDVは不況時に強く、SPYDは好景気に強く、VYMがその中間といった感じでしょうか。
まとめ
HDVは高配当重視ながら、トータルリターンも期待でき、比較的安定した運用を目指しているETFだと思います。高配当株投資のポートフォリオの中軸として組み入れたい銘柄のひとつになるのではないでしょうか。
当ブログに掲載されている記事の内容につきましては、正しい情報を提供することに務めてはおりますが確実性を保証していません。サイト内の記載情報を利用することで被った損害等全ての結果につきまして、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。各人の投資行動においては、ご自身の判断と責任において慎重に行うようにお願い致します。